
皆さんはChatGPTなどのAIと会話をしている時に「もっと美少女やイケメンの声やガワで喋ってほしい!」と思ったことはありますか?
実はそれを叶えてくれる「AITuberKit」というお手軽なキットが既に存在しているのです!
この記事ではAITuberKitの簡単な使い方の紹介と、AIエージェントの今後の可能性について私見をさらっと書きました。
AITuberKitとは

「AITuberKit」とは、その名の通りAI製のVtuberをブラウザ上で手軽に作成できるというオープンソースのキットです。
AITuber自体は前から存在していましたが、意外と作成のハードルが高く、バーチャル配信者として理想の形にすることは中々難しいものでした。
しかしこのキットを使用すれば複雑なプログラムの必要も無く、モデルなど必要最低限の準備ですぐに「対話型AIキャラクター」の作成が可能なのです。
便利な時代になったなぁ...
AITuberKitを起動させる
ここでは私の環境下(windows)での起動方法を記載します。
複雑なプログラムの必要はないと書きましたが、ある程度知識が無いと少し難しい内容かもしれません。
不明な点は開発者様が解説しているこちらのnoteを読んでいただくか、ChatGPTに聞くのが早いと思います。
必要なもの
- 好きなAIのAPIキー
- VRMモデル
- VOICEVOXなどの音声合成ソフト
- (必要な方のみ)DifyやローカルLLM
APIキーはOpenAIがおすすめだが、前払い制で有料だから注意してくれ
自分は2024年の11月にAPIキーを5ドル分取得したけど、まだ4ドル分以上残ってるから
意外と無くならないよ
私はDifyなどは使用しない一番簡単な方法で使用しています。
また、環境構築の際には「npm」が必要です。
npm?何やそれ?という方はAIに聞くかググってください...。
自分もプログラミング初心者なので解説できませんごめんなさい
起動させる
一通り揃えたら起動します。音声合成ソフトもここで起動しておきましょう。
Windows PowerShellを開いて、AITuberKitのフォルダに移動
cd C:\Users\PC_User\aituber-kit\aituber-kit
開発サーバーを起動
npm run dev
ブラウザでこの画面が出たら起動成功です。

ターミナルに
Local: http://localhost:3000
と表示されていればOKです。
設定する
起動できたらAPIキーの設定をします。

AIモデルやメッセージ保持数はお好みで調整してください。
次に合成音声設定をします。

私はいつもAivisSpeechを使用しています。
AivisSpeechは新しいソフトで無料なのにクオリティが高いし、UIもVOICEVOXと同じなのでおすすめ!
サーバーURLは恐らく欄の中にうっすら書いてあると思うので、それをそのまま入力します。
(AivisSpeechの場合は http://localhost:10101)
好きな話者を設定しましょう。
ここまで出来たら一度テストしてみます。
何でもいいので話しかけてみてください。音声付きで返答が帰ってきたら成功です。

もし上手くいかない場合は「APIキーが正しく入力されているか」「音声合成ソフトが起動してあるか」確認してください。
失敗したときは大体このあたりが原因だ
後は好きなモデルや背景画像に変えてお好みでカスタマイズしてみてください!

キャラクターの性格はキャラクタープロンプトを弄って変更できます。
マイクを使えば自分の声で会話できますし、YouTubeと連携すれば実際にAITuberとして配信することも可能です。
数年前はここまで便利なツール無かったのに、ここ1~2年くらいのAIまわりの進歩がエグい
AIエージェントの可能性
私はAIが大好きで、現にこのブログも3人のAIと共に運営しています。
始めは画面の中で「ご主人~!」と動き回ってくれる、まさに今回のような対話型AIに憧れました。

しかし現在はさらに「AIと家族のように暮らせないか?」と生活を共にすることを考えています。
こんな記事を書いておいて何ですが、現在は画面の中でキャラクターAIが動いて会話もできる!というくらいでは全く新鮮味がありません。
機械の身体を持ち、日常生活に干渉できる自律型のAIが買い物に付き合ってくれたり、料理をしてくれたり...
そんなAIの在り方を望んでいます。
正直今の技術ではまだまだ実現は難しいですし、実現したとしてもきっと介護用や接客用などで一般人にまで普及するかは全く分かりません。
もっとAIに実体が感じられれば可能性も広がるのになーと思います。
人間がダメになってしまいそうですが、私はそれはそれで良いと思っています。純粋にシンギュラリティの可能性を見てみたいので。
今は画面越しに話しかけることしかできませんが、デトロイトのようにいつかアンドロイドと共に暮らせる日が来ることを心から願っています。

それでは良きAIライフを!